老後の資金計画 ~人生の3大支出~

保険の豆知識

年金 いくら

 

「年金はいくらもらえるの?」

「老後の生活が不安だ!」

 

保険相談の際、この言葉をよく耳にします。

 

この記事では「年金額」「人生の3大支出」を把握する事を目的に書き進めていきます。

 

少しでもお役にたてれば幸いに存じます。

 

私がもらえる年金額は?

年金額は日本年金機構の「ねんきんネット」を活用することで、具体的な数字を確認することができます。

 

年金 確認 サイト

人により受け取れる年金額は違います。

 

所得、歩んできた過程(厚生年金と国民年金の割合など)、それに応じた年金額となります。

 

このサイトでは、過去の年金記録を正確に確認でき、将来の年金額も試算することができます。

こんな人におすすめ

・転職経験がある。

・自営業になった。自営業者だった。

・フリーランスになった。フリーランスだった。

 

人生の大きな支出を見てみましょう!

 

人生の3大支出費用は

「住宅」「教育」「老後」

 

と言われています。

 

この大きな支出を改めて見つめ、長い期間における人生設計を描いてみましょう。

1.住宅関連費 約3,494万円

住宅 費用

日本の住宅平均購入価格は以下です。

 

建売住宅  約3,494万円

マンション 約4,521万円。

 

人生で一番かかる費用は住宅関連費となります。

 

出所:住宅金融支援機構「2019年度フラット35利用者調査」より

 

2.教育関連費 約1,002万円

教育費 子供

子育て 費用

 

子ども1人あたりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)

 

約1002万円

 

この数字には学校への授業料、塾費用、通学費用などが含まれた平均となります。

出所:文部科学省「子供の学習費調査(平成30年度)」「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より

 

3.老後生活関連費 月26万円

老後 資金

総務省「家計調査報告(家計収支編)」によれば、高齢夫婦無職世帯の支出は約26万円/月です。

 

日本人の平均寿命は約85歳なので、

 

26万×12か月×20年=6,240万円

 

「6,240万円」が老後に夫婦2人で必要な資金となります。

出所:総務省「家計調査報告(家計収支編)」2020年平均結果の概要

 

老後の収入(年金)

もちろん、年金受給対象者の方は年金を受け取れます。

 

【平均受給額】

①厚生年金平均受給額:146,145/月

②国民年金平均受給額:56,358円/月

 

【20年間の平均受給額-老後に必要な資金】

(①×12×20)-6240万円=△27,325,200円

(②×12×20)-6240万円=△48,874,080円

 

年金を受けとっても老後の必要資金は大きく、

対策としてiDeCo(個人型確定拠出年金)や

NISA(少額投資非課税制度)、保険を活用した備えが必要とされてきています。

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

 

その他の大きな支出

■生命保険 年間約37.1万円(1世帯)

生命保険の世帯年間払込保険料(2021年度)は平均37.1万円です。

 

2003年(平成15年)には平均53.3万円でしたが、毎年減少を続けています。

 

しばらく保険のメンテナンスをされていない方は、保険の見直しをされるといいかもしれません。

 

また、金額を低く抑える事が目的ではなく、

 

「万が一のリスクに備える」

「老後の貯蓄のために」

 

など目的に応じて設計していくことが重要だと思います。

目的がすり替わらないようにご注意ください

生命保険 平均

出所:公益財団法人生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」

 

■マイカー関連費用 約2,200万円

 

車種により維持費はことなりますが、ここではコンパクトカーを実例とし、費用を計算してみます。

 

マイカー関連費用は

【維持費】+【車両購入費】

 

で算出しています。

 

【維持費】計算

「コンパクトカー」は普通車ですが排気量が小さく重量も軽めなので、

税金は他の普通車よりは安く燃費も良いとされますが、月間の維持費は約3万4,000円前後で、年間だと約40万円ほどかかる計算になります。

 

では、年間維持費の内訳を見ていきましょう。

 

【排気量1.5ℓのコンパクトカー】

自動車税…3万500円

自動車重量税…1万6,400円

自賠責保険料…1万775円

自動車保険…保険内容によっても違いますが、約8万5,000円とします。

燃料費…ガソリン1ℓあたり130円、年間走行距離を1万㎞で燃費を12㎞/とすると約10万4,000円ほどになります。

駐車場代…地域によって価格に差はありますが、約10万円とします。

メンテナンス費…車検と点検代、オイル交換などの消耗品代を含めると約5万3,000円程度です。

出所:グーネット買取ラボ (2020.10.11日記事)

 

■年間  約404,175円

■20年間 約8,083,500円(※20歳〜70歳まで乗ると計算)

【車両購入】計算

20歳~70歳まで約50年間、一生涯乗り続けるとします。

7年に1度、新車200万円を買い替えると、

 

200万円×7回=1,400万円

 

【維持費】約800万円

【車両購入費】1,400万円

= 約2,200万円

 

となります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

老後の資金は約6,240万円必要となります。

 

平均年金受給額を差し引いても、大きな資金が必要となりそうです。

 

【20年間の平均受給額-老後に必要な資金】

(厚生年金平均受給額)-6240万円

△27,325,200円

 

(国民年金平均受給額)-6240万円

△48,874,080円

 

上記は平均額です。

 

本来、人により受給額はことなりますので、

ねんきんネット」で詳細を確認しながらの資金計画をお勧めします。

 

支出を減らすだけではなく、個人運用を求められる時代になってきました。

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)のような国の制度を利用した方法や、保険で死亡保障を兼ねながら運用する方もいらっしゃいます。

 

まずは全体を俯瞰することで、対策をとれるとかと思います。

この記事が皆様の資金計画の参考になりますと幸いです。

 

最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました。