自動車保険を最安値で契約したい方、今よりも保険料を押さえたい方へ

2022年3月23日保険の豆知識

自動車保険の乗り換えやプラン変更を検討している方へ

「保険会社が多くてどこがいいか分からない」

「どの保険がいったい自分に合っているんだろうか?」

「補償はいくらくらいがにするべきか?」

ということでお悩みはございませんか?

保険というものは、万が一のトラブルに備えて加入いただくものです。

最安値のプランでご契約いただくことがトラブルのときに保険でまかなえないケースも出てくる場合がございます。

今回は、あなたに合ったプランの選び方、そしてお得に安く契約できるポイントをご紹介します。

自分に合った自動車保険の選び方について

自動車保険を選ぶ際にプランをまずはご自身にあったものにしていくことが必要になります。

保険金額(補償額)の設定、車両保険の種類と免責金額(自己負担額)、運転者の範囲、記名被保険者の年齢区分、ノンフリート等級別割引、記名被保険者の年齢料率区分はじめ各種割引制度等いろいろな項目がありますのでそれぞれどのくらいが最適になるかということをノンフリート自動車保険をベースにお伝えしていきます。

保険料を考える前にご注意いただきたいこと

先ず、保険料を考える前に重要なことは、ご契約に関する重要な事項(告知事項)を正確に告知いただくこと、ご契約後の契約内容変更に関する通知事項です。

告知義務違反や通知漏れがある場合は保険金が支払われないケースがあるので要注意です。

主な告知義務

記名被保険者の主な告知事項

*お車を主に使用される方のお名前や生年月日等の情報
*運転免許証の色と有効年月
*使用目的(年間を通じて月に平均15日以上の使用)…業務、通勤通学、日常レジャー

主な通知事項(ご契約内容変更)

*記名被保険者、使用目的、車両入替をはじめご契約内容に変更が生じた場合には早急にご加入先に通知いただく必要がありますので要注意です。

次いで、保険金額(補償額)について、どれくらいが適正なのかピンときませんよね。補償額の中でも保険料よりも重要だと考えている点、補償が高額になり得る対人・対物賠償責任、人身傷害保険について考えてみましょう。

保険金額(補償額)の設定

対人・対物賠償責任の保険金額

*自動車保険は社会的な役割を果たす目的から被害者救済を第一に考えていますので保険料は比較的安めに設定されています。
*対人賠償は年齢・収入・家族構成等によって変わり、対物賠償は相手が車とは限らず店舗や電車等の場合もあり、物損害に加えて利益損害等も補償対象になりますから高額になるケースもあります。
*従いまして、対人・対物賠償責任は無制限をおすすめします。

人身傷害保険の保険金額

*人の補償は上記の対人賠償責任と同様に、年齢、収入、家族構成が基準になります。
*具体的に、死亡、後遺障害の計算方法は、
・死亡された場合→葬祭費+逸失利益+精神的損害+その他の損害
・後遺障害が生じた場合→逸失利益+精神的損害+将来の介護+その他の損害
のようになります。
*従いまして、補償をうけられる(搭乗される可能性のある)方の年齢、収入、家族構成等をお考えのうえ、以下をご参考に保険金額を設定されることをおすすめします。
*参考「年齢別の損害額の目安(被扶養者あり)」

年齢死亡された場合重度後遺障害の場合
25歳1億円2億円
35歳9,000万円1億8,000万円
45歳9,000万円1億6,000万円
55歳7,000万円1億3,000万円
65歳5,000万円9,000万円
75歳~4,000万円6,000万円

(表1)東京海上日動 自動車保険 帳票E26-88610(4) 増202111から抜粋

保険料を左右する主なポイント

続いて、補償内容と保険料を左右する勘所をお伝えします。保険料がお得になる要素が多分にありますので、補償内容と保険料の両面をみながらご自身に合ったプランニングについて考えてみましょう。

車両保険の種類と免責金額

自動車保険全体の保険料に対し、車両保険の占める割合は大きく、車両保険の種類と免責金額の組合せによって保険料は大きな差異を生じますので、数パターンを見積もっていただくことをおすすめします。

車両保険の種類

*一般条件、エコノミー車両保険(自動車・動物+A)の2種類があり、保険料は相応に変わります。
*補償の主な違いは単独事故を担保するか否かです。

車両免責金額(自己負担額)

*車両免責金額(自己負担額)は、0-10万円、3-10万円、5-10万円、ゼロ、1万円、3万円、5万円、7万円、10万円、20万円があり、免責金額が大きくなるほど保険料はお安くなります。
*3万円と5万円は「車対車免ゼロ特約」を付帯することができ、車と車の衝突事故で相手が判明している場合は自己負担はなくなります。

補償される運転者の範囲

本人限定特約、本人・夫婦限定特約

*運転される方を限定することで保険料を割安にすることができます。
・本人限定は8%割引、・本人・夫婦限定は6%割引です。
*なお、限定された方以外の方が運転中の事故は原則として保険金がお支払いされませんので以下運転者の範囲をご注意ください。

運転する方
特約

①記名被保険者② ①の配偶者③ ①②の同居の親族④ ①~③の業務に従事中の使用人⑤左記以外の方
本人限定××××
本人夫婦限定×××
限定なし

(表2)東京海上日動 自動車保険 帳票E26-88610(4) 増202111から抜粋 ※◎年齢を問わず補償

運転者の年齢条件

*運転者の年齢を問わず補償以外の年齢条件を設定することで保険料が割安になります。年齢条件区分は以下の4パターンです。
・年齢を問わす補償、21歳以上補償、26歳以上補償、35歳以上補償
・上記の表2の①~④の方にも年齢条件は適用されます。
*なお、ご契約のお車を運転される方のうち、一番若い方の年齢に応じて設定してください。

記名被保険者年齢別料率区分

運転者の年齢条件を26歳以上補償または35歳以上補償を設定した場合、記名被保険者の始期日時点の年齢に応じた以下の区分により保険料が変わります。
特に60歳以上は保険料が高くなりますので、記名被保険者の設定が重要になります。

・30歳未満、・30歳以上40歳未満、・40歳以上50歳未満、・50歳上60歳未満、・60歳以上65歳未満、・65歳以上70歳未満、・70歳以上75歳未満、・75歳以上

ノンフリート等級別割引・割増制度

*6等級からはじまり20等級まであり、無事故であれば1年で1等級進行し、1事故に対し(事故の種類によりますが)1等級ないし3等級ダウンする仕組みです。
*複数台所有し同居の親族であれば、車両入替や増車・減車・車検切れで台数が変更になる場合には、別々の保険会社で加入していても等級を入替える(シャッフル)することができ、ご家族全体でみれば保険料を割安にできるチャンスなので有効に活用しましょう。

その他の主な割引制度

ゴールド免許割引

*記名被保険者がゴールド免許であれば保険料が割りなりますので、記名被保険者の設定が重要になります。

セカンドカー割引

*保険会社が異なっていてもノンフリート等級が11等級以上の方が新たにお車を購入して自動車保険に加入する場合、7S等級・34%割引からスタートできます。
*この場合増車にあたりますから、前述の等級シャッフルも可能になり、保険料がお得になるケースが多くみられます。

保険料分割割増がなくなるケース

*1台で月払契約をされる場合、年払保険料に対し5%の分割割増保険料が加算されますが、2台以上まとめてご契約いただくと分割割増はなくなり、年払保険料÷12となり、保険料はお得になります。

ノンフリート多数割引

*2台以上まとめてご契約いただくと割り引く制度です。
・2台:3%、・3~5台:4%、・6台以上:6%

まとめ

自動車事故が起きる確率は約10%ですが、万一事故が起きると高額な補償になることが多くとても自己資金では対応できなくなります。

そのための自動車保険であることはいうまでもありませんが、自動車保険選びというと真っ先に保険料に目がいきがちですが、先ずは契約に必要な告知事項をしっかりと伝え、次いで高額補償に対する保険金額の設定からスタートし、補償と保険料をご検討いただく流れが良いかと思います。

最適な保険料にするコツは「組合せ方」です。

具体的には、車両保険の条件と免責金額の組合せ方、運転者の年齢条件と範囲そして記名被保険者とゴールド免許証取得者の組合せ方、1台のみの契約なら通販がお安いですがご家族全体の複数台でみた時には、ノンフリート多数割引、等級シャッフル、セカンドカー割引が使える組合せ方等で家計にやさしい月払契約にもできます。

あれやこれやと考えてしまう自動車保険。
スッキリしないときは弊社にお気軽にお問い合わせくださいませ。