1日自動車保険と既契約自動車保険における運転者条件変更について
待ちに待った春到来です。
春は草木が芽を吹き花をつけるように、お子さまも大学や専門学校に入学、就職等…、大人への第一歩を踏み出していきます。
その一つに自動車の運転があります。
自動車は便利で行動範囲が広がりワクワクする一方で事故に対する賠償リスクを背負うことにもなります。
親の立場からすると心配でなりません。
こうしたシーズンには、「子どもが免許証を取ったので家族の車を運転できるようにしたい」とか、「友達とドライブに出かけるので1日自動車保険に入りたい」等のお問い合わせが増えます。
そこで今日は、1日自動車保険とノンフリート自動車保険既契約における運転者条件変更について、皆さまと一緒に考えたいと思います。
先ず、1日自動車保険とは、どのような内容でどのような時に使えるかを確認してみましょう。
1日自動車保険の内容
このような時に使えます
*お子さまに車を貸す。
*友人の車でドライブ、途中で運転を交代する。
*借りた車の保険が運転者を限定する特約が付いていて補償されない。
*借りた車で事故を起こすと次の契約の保険料が上がってしまい迷惑をかける。
特徴と加入方法
*24時間単位で必要な分だけの加入でOKです。
*いつでもスマホで申込み可能です。
特典
*自動車を購入して新たに自動車保険に加入する際、1日自動車保険が無事故なら加入日数に応じて無事故割引をゲットできます。
補償
*主契約は対人対物賠償責任保険で、ご自身・同乗者の補償、借りたお車の補償、弁護士費用の特約で構成され、プラン化されています。
*ロードサービスも付いてます。
保険料(掛け金)
*数百円~2千数百円
対象車種
*自家用(普通・小型・軽四輪)乗用車の3車種です。
対象とならないお車
*運転者ご本人が所有するお車。
*運転するご本人の配偶者が所有するお車。
*運転者ご本人が役員となっている法人所有のお車。
*上記の方が実態上所有するお車。
*レンタカー
このように3車種でもご加入者と所有者等の関係でご加入できないケースがありますのでご注意ください。
以上が1日自動車保険の概略です。
次いで、既契約自動車保険における運転者条件変更について、保険料がお得でお子さまが運転できる良い方法はないか、確認してみましょう。
運転者条件変更のお得な方法
お子さまが同居の場合
*運転者限定を削除し、年齢条件を運転されるお子さまの年齢に合わせてください。
お子さまが別居の未婚の子の場合
*運転者限定削除のみで大丈夫です。(同居以外の方は年齢を問わず補償されます。)
お得な保険料にするコツ!
*上記の変更は、お子さまが運転される期間のみにするのがコツです。1日だけの変更も可能です。
*契約内容変更は、保険期間中は何度でも可能です。
損保会社の計算方法
ご参考までに東京海上日動社の計算方法をご案内します。
*1台・1年契約の場合、月割り計算。
*1台・長期契約の場合、月割り計算。
*ミニフリート・1年契約の場合、日割り計算。
(変更した日数分だけ)
*ミニフリート・長期契約の場合、月割り計算。
なお長期一括払い契約は、別の計算方法になりますので上記には当てはまりません。
事故が起きたら
*事故の種類により1等級もしくは3等級戻り、次契約以降保険料がアップします。
お友達のお車で事故を起こしたら
*お子さまが運転可能な契約の条件下においては、お子さまがお友達等のお車を運転されても他車運転危険補償特約で対応できますのでご安心いただけます。
このように契約内容変更を上手く活用するとお手頃な変更保険料になります。
まとめ
1日自動車保険は、ご自身のお車を所有されない方のために元々ドライバー保険があり、市場のニーズを反映し2012年1月に東京海上日動社からちょいのり保険が誕生し、今では損保各社はほぼ同様の1日自動車保険を取り扱っています。
ご参考までに損保各社の商品ペットネームは、1DAY保険、乗るピタ、ワンデーサポーター等…があります。
お子さまが運転免許証を取得された、或いは別居先から帰省し家族の車を運転したい等のときには、それぞれの特徴、具体的には、
*「1日自動車保険」は自家用3車種が対象で所有等に関する条件があること、
*もう一方「既契約の運転者条件変更」は1日だけでも何度でも変更可能ですが、一度保険事故を起こすと等級はダウンしてしまうこと等、
を踏まえ損保各社のホームページから1日自動車保険の補償内容と保険料を調べたうえで、ご家族の自動車保険ご加入先にご相談されることをおすすめします。
くるま社会へ飛び立つお子さまが安心なカーライフに守られることをご祈念申し上げます。